鍵の起源と進化

シリンダー錠の進化

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シリンダー錠

現代で最も多く使用されている鍵は、シリンダー錠と言われています。
ライナス・エールが造ったピンタンブラー錠がシリンダー錠の元として、19世紀後半のアメリカでその原型が誕生しました。構造としてはタンブラー錠としての発展したものですが、その構造は従来のタンブラー錠とは少し違っていました。

そもそもシリンダーとは、円柱や円柱の~といった意味をもっています。その名の通りシリンダー錠は錠のケースに固定された外筒の中にもう一つ円系の筒が組み合わされた形状となっており、内側の筒には鍵穴があります。鍵穴に正しい鍵を差し込むと筒内のタンブラーが稼働し、内側の筒が回転、開錠となります。間違った鍵を差し込むと内側の筒が回らないため、鍵を開けることができません。
シリンダー錠にはいくつかの種類があります。
そしてそれは、内側のタンブラーと呼ばれる障害機構の形状や動作の方法により分類することができます。 シリンダー錠の種類には、ディスクシリンダー錠、ピンシリンダー錠、ディンプルキー、マグネチックシリンダー錠、ロータリーシリンダー錠などがあります。

最も一般的であるディスクシリンダー錠ですが、安価で使いやすいものであるため全国的で流通することとなりましたが、その単純構造ゆえ相次ぐピッキングの被害に悩まされることとなりました。 そしてシリンダー錠は不正解錠を想定した進化を果たすべく様々な種類のものが開発されていくことになります。